インタビュー

インタビューはたのしいということに気づいた

インタビューは楽しい

 アイデアブルワリーのブログ担当、Pです。おもに今おひろめするべく準備しているアイデアに関してとか、今までの社会人経験の中で知ったこと、感じたことなど、いろいろ書いていきたいと思います。

 仕事柄、マーケティング調査の一環で「インタビュー」というのを時々やりま

 消費者の方への調査というと、ぱっと「アンケート」を思い浮かべると思うのですが、調査にもいろいろありまして、アンケートのような、選択肢を選んでもらって集計して数値化して「この商品を買いたいといった人は〇〇%です」という結果を出してグラフで表示するものもある一方で、数値化しない(できない)調査もあるのです。定性調査と言ったりします。(ちなみにアンケートのように、数値化できるものは定量調査と言います。)その一つがインタビューです。

 前置きが若干長くなりました。インタビューというのは「対話」をします。(調査では1対1の場合もあれば、最大で1対5というものも)テレビ番組でいえば、「徹子の部屋」みたいなものですかね。「朝まで生テレビ」は、インタビューではなく議論ですからちょっと違いますね。マーケティングの場合はテーマがあるので、「徹子の部屋」のような、多くの人が見ていて楽しいよもやま話ではなく、依頼主(商品のメーカーさんなど)向けに聞きたいことを極めて絞った内容になります。

 とはいえ、インタビュー、される側の気持ちは正確にはわからないのですが(皆さん割といろいろしゃべれて楽しかったという顔で帰って行かれましたよ)、している側としてはマーケティング調査という堅い仕事ではあれど、結構「楽しい」のです。

 なんで楽しいのかな、と考えたのですが、それは、「お互いに発見があるから」なのかな、と思います。

 インタビューする側(インタビュアーといいます)に発見があるのはある意味(発見しようと思ってやっているので)当たり前かもしれませんが、インタビューされる側(聞きなれない用語ですが、インタビュイーといいます)にも発見があるようなのです。

 つまりどういうことかというと、インタビューの中で、インタビュイーさんが今まで考えたことがないことを考えるような質問をインタビュアーが投げるわけです。インタビュイーはそこではたと考える。

あれ、私って何でこのブランドを好きで使っているんだっけ?

あれ、もしこのファミリーレストランが近くになかったら、わざわざお店を探すかな?ほかに行くかな?

そうすると、インタビュイーご本人の意識していない領域(なんといいますか、脳の中ですかね)にインタビュイーご本人が「ダイブ」して答えを探しにいくのです。あるいは、(しゃべりたくないから)ふたをしている領域のふたをあける。

そうして出てきた答えにもいろいろあります。価値の高いものもあれば、そうでもないもの(辻褄あわせで出てきたような答えとか)もある。これはテーマの難しさにもよるし、聞き出すインタビュアーの技量にもよる。

でもとにかく、その過程が楽しいんですね。対話の楽しさというか。仕事としては楽しんでいる場合ではなく、目的を達しないといけないという話もありますが。

一方、一人で好きなことをしゃべるというのは、対話ではないですから、用意してきたものとか、意識の表層にあるものとか、しゃべりたいことを言葉にするけれども、対話というのはそこにとどまらない。私がインタビューを面白いと思うのはそういう点です。

インタビュー、興味ありますか?インタビューは別に野球場で試合後に行ったり、テレビカメラの前で行うだけの特別なことではなく、実はどこでもできます。興味があったら、お茶を飲みながら人と話すときに、相手について自分が知らないこと(趣味でも好きな食べ物でも)を聞いてみて、続けて色々聞いてみてください。聞かれた相手もいろいろ答えているうちに、考えていなかったことをあなたが聞いてくる、という局面が現れます。そこでお互い「発見」があるのです。

 

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